油断大敵

学生時代、通っていた某空手道場の師範代と先輩と3人で街を歩いていて、トラブルに巻き込まれた。

当時、ディスコ(現クラブ?)が流行っていて、
そこの地下へ通ずる階段からダンサー兼従業員のチンピラ2人組が出てきた。
この時、先輩とぶつかり、
師範代が反応してバトルになったのだ。

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踊り足りないのかリズミカルに体を動かすチンピラは、
横向きになり腕を伸ばして師範代に向けて指をさす。

師範代が前に出た瞬間、チンピラは師範代の内脛を蹴り、
開いた股を足刀(足外側部)で蹴り上げたのだ。
金的を押さえた師範代は、そのまま頭も蹴られて転倒した。


一方、先輩は空手の突きを忘れ、
素人の様に腕を振り回していたが、師範代が倒れたのが視界に入ると動きが止まり、唖然としていた。
相手のチンピラは、その先輩を両手で突き飛ばし、
師範代を倒したチンピラと合流する。


2人は呆然と立っている私を見ると、
ニヤリと笑って背を向け踊るように去って行った。

幸い師範代は、起き上がり「大丈夫だ」と言ったが、
頭を蹴られたので心配だった。
次に道場で会った時は、
元気にいつもの大声を出していてホッとしたのを覚えている。


断っておくが、空手家は確かに強い。 (ケンカ慣れしたダンサーも)
ただ、「油断大敵」と「相手を見かけで判断しない」
が大切だという事だ。

昔、プロレスラーの世界チャンピオンや、プロの総合格闘家も、
油断からチンピラに刺されたのだから。

それから道場をやめて、街中(ストリート)を道場代わりにするようになった。


2026.6.12    遠き日の思い出