もう一つの目付け

昔から言われる武術の目付け(精眼)に、

「帯(腰)を見よ」とか、「鎖骨を見よ」とか、
「喉を見よ」とか、「全体像を見よ」などかあって、

「結局、全部見るんじゃん!」と思ったものだが、
先生によって言う事も違うし…。

…と言っても、どれも間違ってはいない。

やはり、自分の中に答えがあるのだから、
初めは師に従いつつも、自分で見つけていくしかない。


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俺は、昔から人間観察(マンウォッチング)は好きだった。

ファッションチェックぐらいなら可愛いが、
武術をしている故に、困った(?)見方をするようになる。


初心者の若い頃、前から歩いてくる人を見ては、

「ケンカをふっかけられたら、どう戦おう」とか、
「通り魔が、急にナイフを振り回したら」などと

頭の中でシュミレーションしていたものだ。


少し慣れて初級者ともなると、

「拳のどこにタコが出来ているから○○をしている」とか、
「どこの筋肉が発達しているからパンチが強い」などと

ピンポイントで見るようになった。


中級者の頃は、整体もやる様になって、

「足裏の重心が、どちらに寄っている」とか、
「動く前に、この人は一拍置くよね」などと

多角度から癖を読むようになった。


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現在は、人を見るとオートマチックに、
SFXの様なスケルトンイメージで、
人の骨格と筋肉の動きを見るようになった。


なので、相手の起こり(動作前の準備)が前もって、
分かるようになった。

そして、気功やレイキによる気(エネルギー)の読み。
相手の攻撃前に、気がぶつかってくるのを感じるので、
狙われている場所が分かるのだ。


皆が不思議がっているが、
俺が強くなくとも、負ける事が無かったのは、
そういう事なのだ。



そういえば、以前…、
「女子の事も、スケルトンイメージで見ているの?」
と聞かれ、「そうだよん♪」と答えたら、
それ以来、よそよそしくなった女の子が居たっけ…。(^^;)