子供との接し方

最近、親が子を 子が親を、殺害する事件が 立て続けに起きています。

「世の中が病んでいる」と 言ってしまえば それ迄ですが、そうなったのにも

原因はあるはずです。



アパパの息子は、現在 小学3年生。 うちも、子育ての真っ最中です。

息子は “おふざけ”で、誰に似たんだろうって感じ。。。 ←(自分だろっ!)


ですから、子育ての見本にもなれないし、えらそうな事も言えません。

でもね、こういう事件があると、胸が苦しくて非常に辛いんです!


アパパは、教育博士でもなんでもありませんが、子育て中の 一児の親として

今回、子供への接し方を 真剣に考えてみました。



アパパは、親が『子供に対して関心を寄せる』ことは良い事だと思います。

ただ、『干渉のし過ぎ』が、問題なのではないかと考えています。

行き過ぎると、『子供の管理』になってしまいますから。



また、「“叱る”と “怒る”は違う」と言います。

“叱る”は、子供のためを思って諭すための行為。

“怒る”は、自分の感情をぶつけて、自分の気持ちを楽にするための行為です。


アパパは 息子がキケンな事をした時は厳しく叱りましたが、結構 冷静でした。

でも、その他の事は 感情的になって 怒ってしまうこともありましたね。



          ◆◇◆        ◆◇◆        ◆◇◆



【躾(しつけ)】


小さい頃は、“しつけ”が問題とされますね。


人間は 欲がありますから、自分の子供に対しても 1つが出来ると、もう1つ

やらそうとしますよね。


それは それで良いのですが、初めの頃は 1つが出来ると 褒めていたのに、

慣れてくると だんだん褒める事が無くなってきます。

いつのまにか、基準が “大人と同じにできてあたりまえ”になっているからです。



子供って、昨日できなかった事が 今日はできてたりします。

大人は、昨日できてた事が 今日はできなかったりするのにね!

大人の方が、新しい事になかなかチャレンジしないのにね!



未経験な事をやらされて、できないと叱られ、できても褒められない!

これって、なんだか 面白くないし 苦痛ですよね…。



子供に、「人の気持ちを考えなさい」「自分だったら、どんな気持ちがするの」

なんて言っておきながら、親は 子供の気持ちを無視していたりします。



今ある現象に囚われずに、「なぜ こんな事をしたのかな?」って、子供と考える

ようにしたいものです。



          ◆◇◆        ◆◇◆        ◆◇◆


【勉 強】


学校に入学すると、“勉強”も問題にされます。


「宿題やった?」と「勉強しなさい」は、多くの家庭で聞かれる言葉ですね。

これって、マジでやろうって時に言われると、気持ちが萎えちゃうんですよね!

アパパも経験ありますよ! ええ、ありますとも…。



…かといって、言わないと いつまで経ってもやる気配がありません!

そこで、「学校を卒業して社会に出ても、勉強は一生続くんだよ」という話を

しました。



 アパパ : 子供のうちは 頭が柔らかいから、いっぱい覚えられるけど、
        大人になってから いっぱい覚えるのは大変だぞ!


 息 子 : 大人でも、学校の勉強をするの?


 アパパ : 学校の勉強と、同じ勉強をするわけではないよ。
        でも、人に聞いたり 本を読んで勉強するのは一緒だよ。

       その時、言葉の意味が分からなかったり、字が読めないと勉強にも
       ならないだろう?


 息 子 : わかった! そのために学校の勉強をしてるんだね。


 アパパ : そうだよ。 この前「ロボットを作りたい」って言ってたね!
       ロボットを作るには、いろいろな計算も必要だし、人間や動物の
       カラダのしくみも知っていないとね!


 息 子 : なんだ! 仕事って(勉強を)全部やらないとダメなんだ。


 アパパ : そうじゃないけど、(勉強を)やっておいた方が、いろんな仕事が
       できるって事さ! 
       だって、自分の好きなことを仕事にした方がいいだろ!



親の見栄のための勉強から 子供本人のための勉強へ、見方を戻した時

に子供は納得して動きはじめます。


それ以来、この会話が功を奏して(?)、学校の宿題は学童保育で、帰宅して

からは自分から勉強をするようになりました。



          ◆◇◆        ◆◇◆        ◆◇◆



【オンリーワン】


昔 流行った歌に、SMAPの「世界に一つだけの花」がありますが、これは

真実をうたっていると思います。



大人だって、比べられるのって 嫌ですよね!

「〜君のお父さんってオシャレでカッコイイのに、うちのパパは…」とか、

「〜さんのお母さんってキレイでやさしいのに、うちのママは…」なんて。



「ええい、うるさい! だまれ、だまれ!!」と 悪代官に変身ですよね。

「これでも、いっぱい いっぱい じゃあ〜〜!」ってね。



でも、同じことを子供にしている人も多いようですよ。

「おねえちゃんは、ちゃんとできるのに…」とか、「○○君は、100点だってよ」

というやつです。


これじゃあ、奮起する前に撃沈です。。。ぶくぶくぶく


子供を伸ばすために、悪いところを指摘するのは良いと思います。

しかし、何度も指摘すると、慣れっこになってしまいます。

それよりも、良いところを どんどん褒めることが大切♪

これは、大人も同じではないでしょうか?!



          ◆◇◆        ◆◇◆        ◆◇◆



いつの間にか、子供のためと思ってやらせているものが、親のためになって

しまう事って多いです。


ただ、ただ、やらせようと、怒鳴る、わめく、叩く では、子供は萎縮し、頭の中

が真っ白です。

それでも子供は、親の希望に副えたいとは思っています。


だって、褒められたいもの…。

子供は、親の“驚く顔”と “喜ぶ顔”が見たいのです。

子供にとって、それが一番のご褒美です。


親と子の心のすれ違い…。

そんな時、自分が子供だった頃の話をお子さんに聞かせてあげてください。

子供は親を身近に感じ、親は子供のハートを取り戻すはずです。

 

 

無料メールマガジン『アパパのゆかいな健康講座』(2006年)より掲載