【 力の意味 】(入 力・脱 力・出 力)
「身体の“力”」というと、あなたは どんな “力”を 思い浮かべますか?
これを一口にいって“体力”といいますけれど、大きく2つに分けられます。
1.腕力、脚力といった“筋力”(瞬発力・持久力)
2.心肺機能の持久力を含む“内臓力”(心肺機能・免疫力)
※ 体力 = 筋力(瞬発力・持久力)+ 内臓力(心肺機能・免疫力)
そして 体の大切な柱である骨を、動かすのは筋肉です。
筋肉を上手に使えば、身体も上手に動くのです。
ここでは、「筋肉を上手に使った身体の動かし方」を解説するために、
“力”に関する「言葉の意味の違い」を理解しておいてください。
『入 力』 … 身体の筋肉に力を入れる事(インプット)をいいます。
つまり、力(りき)んだ状態をいいます。
『脱 力』 … 身体の筋肉の力を抜いた事(ニュートラル)をいいます。
これは、最低限度立っていられるだけの筋力を使っている状態。
『出 力』 … 身体の筋肉から力を出す事(アウトプット)をいいます。
これらの意味の違いを認識する事は、非常に大切です。
泉水流柔術の、〔身体能力開発法〕や〔護身術〕を学ぶ方々にも理解していただいています。
武術・武道やスポーツに限らず、多くの指導者が勘違いしている言葉が次の[例]です。
● 『入 力』 と 『出 力』を一緒にしているパターン。
[ 例 ] 「もっと力を入れて打つんだ!」
● 『脱 力』 と 『出 力』を一緒にしている指導者もいます。
[ 例 ] 「脱力すれば強い力が出るんだ!」
指導者の方々は、「いくらなんでも そのくらいは、皆分かるだろう」なんて
思っているかも知れませんが、その言葉どおり受け取る人も多いのです。
無料メールマガジン『アパパのゆかいな健康講座』(2004年)より掲載