素手の武術と武器術2

昔から戦場においては、素手で戦うという事は稀で、
当然の事ながら武器を持って効率よく(?)戦っていた。

そして、武器を失った時に仕方なく素手で戦う訳で
そこから素手の武術が生まれた。


また、現代のスポーツ武道でも注目されてきている。

…という話を前回した。

護身の為とはいえ、槍や刀剣、棍(棒)などを持ち歩く
のも荷物になるし、武器などを使えば過剰防衛となる。

では、どうして現代に武器術なのだろう?!


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それは、武器術の動きが、素手の武術の元だという事と、
武器の扱いは自他共に危険を伴う為に、繊細さが求められる
という事だ。

素手では格好良く立ち回れても、武器を扱いながらだと
動きに誤魔化しがきかない事で、より繊細に正確性が求められる。


うちでも、門下生には素振り木刀を振らせているが、
カラダに軸も丹田も無いと、武器の一振りがブレてしまう。

ちゃんと振れてこそ、技にキレが出てくる。


素手の武術の上達の鍵は、武器の扱いにあるのだ。