子供の運動会に思う


 今朝、いまにも降り出しそうな空模様・・・。 

 今日は、息子の小学校の運動会でした。



 それでも、連絡網で「運動会をする」との連絡があり、月曜日の時間割も用意

 して学校に向かいました。


 “開会式”が始まる頃には 小雨が降り出し、最初の“応援合戦”で 本格的に

 雨が降っていました。


 美味しいお弁当を用意して、親戚まで集まったご家庭もあった事でしょう!

 学校側も、すぐに「中止します」という訳にはいかなかったようです。



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 雨の中、いくつかのプログラムが終了し、高学年の“組み体操”が始まりました。

 これは、子供たちにとって、かなり難易度の高い動きが多いものです。

 それを、たった2週間の中のわずかな時間で、練習してきたのです。

 毎年、父兄の間で 話題にされるほどです!


 
 さらに強くなった雨の中、子供たちは音楽に合わせ、地面の上に仰向けになり、

 または腹ばいになり、クラスメイトを信じてみんなの腕の中へジャンプします。



 びしょ濡れになり、土に汚れ、雨風が顔を強く叩く中、顔を挙げて前を見据え、

 真剣な まなざしで演じています。



 いつしか、父兄や教師たちも傘を下ろし、カメラをしまい、拍手を始めました。

 子供たちと共に雨に濡れ、拍手で応援し見守ります。



 最後の人間ピラミッドでは、歯を食いしばり、全身を震わせて、クラスメイトを

 支える子供たち・・・

 下級生たちの「ガンバレ!」という声が、校庭に響きわたります。



 “組み体操”が終わる頃には、父兄も教師も皆 嗚咽していました。

 子供たちに、心動かされ 震えていました。

 子供たちに、心洗われ 泣いていました。



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 いま、子供たちの犠牲になる事件が増え続けています。

 私には、どうしても許す事ができません!



 「世の中には、意味のない出来事はない」と言う人もいます。

 でも それは、その立場に居ない人が言える詭弁です!



 そのセリフを言う権利があるとすれば、愛する家族を亡くした者にだけ・・・



 子供たちの明るい笑顔と、かわいい歌声を守っていきたい!

 この魂が、子供たちの澄んだ瞳、清らかな心を愛して止まないのです。

 

無料メールマガジン『アパパのゆかいな健康講座』(2006年)より掲載