2006年07月

2006年07月25日

かぎっ子 と、一人暮らし

今回、下校途中の小学生を狙った事件が続いたので、学校や警察だけでなく

地方自治体なども、子供の安全確保の為に 色々な取り組みを始めています。


一番大切なのは、『子供たちを守ろう』という住民1人1人の意識でしょうね。

防犯のジャンパーを着て、通学路を散歩していてくれるだけで 心強いものです。



犯罪現場を見たら、警察に通報してくれれば、それだけで良いんです。

他人に無関心なこの時代、それだけでも あなたはヒーローです♪


ただ、朝の〔登校時〕よりも 、人通りの少なくなる〔下校時〕や、習い事の

〔行き帰り〕の方が、子供たちの危険度は高くなります。




 【接触してくる場所】  (人け のない所)


 1.昼間でも、あまり人の通っていない道  2.暗い道   3.駐車場

 4.公園や公園のトイレ  5.団地の階段や屋上  6.自転車おきば  

 7.建物の裏  8.神社



皆さんも、意識を高めてくださいね!



         ◆          ◇          ◆

 

今まで、無事に家に到着するまでの 注意をしてきました。

今回は、家に着いてからのお話です!



最近は、共稼ぎの核家族が多いために、いわゆる『カギっ子』も多くなって

きています。

つまり、学校から無事に帰ってきても、保護者が帰宅するまで 1人ぼっちで

家に居るという事です。

 
そして、この『カギっ子』を狙って いたずらをする事件が、後を絶たないのです。



被害者が殺害されるまでに至っていない事と、被害者やその家族の心情もあり、

あまり表沙汰には なっていません!


 
街中が 警戒態勢に入ると、通学路で待ち伏せるよりも、マンションや団地の

敷地内に潜んで、狙った子を 待ち伏せる方が 容易いはずです。



 【気をつけるべき場所】 … 犯人が身を隠せる場所

 
 1.敷地内の公園  2.駐車場  3.自転車置き場  4.ゴミ置き場

 5.エレベーターホール  6.階段の踊り場  7.屋上など

 

         ◆          ◇          ◆



 【予防対策と対処】 … 子供が1人で帰宅した後に


 1.エレベーターに乗るときは、不審者がいないか周囲を見渡す。

   知らない人が乗る様なら、自分は乗らない。

   乗るときは、すぐにボタンが押せる場所に乗る。

   不審者がムリに乗り込んで来たら、全部の階のボタンを押す。

   大声で叫びながら、エレベーターが止まる階で逃げる。

   1階の管理人に知らせるか、居なければ 他の大人に知らせる。


  ※ 非常用のボタンは、押しても すぐに警備員が来るわけでは無いが、
        
    事件が発覚した事を知らせるために、押せたら押しておく!
      


 2.まわりに不審者がいないか、よく確かめてからカギを開けること。

   家の中に誰も居なくても、「ただいま〜!」と 声をかける習慣をつける。

    
  ※ 犯人は、子供の演技と思いつつ、本当だったら まずいと感じ躊躇する。



 3.家の中に入ったら、すぐにカギをかけ、“チェーンロック”もかける。

  
  ※  本当に その気ならば、簡単な カギくらい開けてくるはず!

    “チェーンロック”は 時間かせぎになるので、クセにすると良い。



 4.インターホンが鳴っても、絶対に出ない。 開けないのが基本。

   宅配便や郵便局の配達でも、居留守で良い!


  ※  親が帰宅したら、連絡して配達してもらうか、取りに行けば良い!



 5.電話も取らない。 

   家族からの急ぎの電話ならば、2回鳴らして1回切って もう一度かける

   などの合図を決めておく。

    留守電にしておいて、家族の声を確認してから電話に出ても良い。


 ※  家族の友人や、クラスメイトの親を装う電話も多い。

   家族や友達の情報を聞き出したり、子供だけの留守番であるのを確かめ、

   いたずら目的で侵入してきます。

 
   
   もし、電話に出てしまったら、こう言いましょう。

   「お母さんは、今 電話に出られません。 かけなおします。」

   これを紙に書いて、電話のそばに貼っておきましょう。


 ※ 通常なら、自分から「名前」と「電話番号」は、言うはずです!

 

無料メールマガジン『アパパのゆかいな健康講座』(2005年)より掲載


2006年07月18日

ストレッチ (柔軟運動)

私の全てのセミナーでは、必ず簡単な『ストレッチ』をします。

心臓から遠い手足から意識して、脚部、腕部、腰背部 と、順番にほぐします。



でも、日本の古流の武術では、『ストレッチ』どころか“準備運動”すら満足に やりません!  

「必要が無い」という考え方です。


確かに そうなんですよ!

襲われたときに、「ちょっと待っていてね!」なんて言いながら、“準備運動”や『ストレッチ』をする時間はありませんよね!



昔の暮らしは、電化製品などは無かったわけですから、仕事をするのは機械ではなく、全て人間が自分の体で行っていたわけです。

絶えず体を使っているわけですから、温まってほぐれている状態です。

常日頃から、身体がほぐれていれば、急に動いても問題は無いわけです。



しかし、現代人は そうも行かないですよね…。

急に、関節や筋肉に負担をかけて、故障してしまったら大変です。

そこで、ウォームアップ(身体を温める)に『ストレッチ』を取り入れているんです。



         ◆          ◇          ◆



【ストレッチの効用】


 1.関節周辺の筋や腱を柔軟にし、関節の稼働率を上げて運動能力を上げる。

 2.筋肉のコリをほぐし、血液の流れを良くする事で、乳酸などの疲労物質を

   流してしまいます。

 3.血液と共に“気”も流れるので、体温が高まり運動前のウォームアップになる。

 4.日常生活で ゆがんだ骨格を元に戻す。



 ※ つまり、『気血の流れを良くする』事によって…

   身体を動きやすくする・運動によるケガを防ぐ・体のゆがみを治す

   新陳代謝を高める・免疫力を上げる・心身の疲労(ストレス)の軽減

   とくに、冷え性・肩こり・腰痛には良いのです♪



         ◆          ◇          ◆



スポーツでは、一般に体の反動を用いた(ダイナミック)ストレッチが主流ですが、高齢者や体の固い人は、腱や筋を痛めたり損傷したりするので危険です。


ウォームアップをしようと、冷えた体で(ダイナミック)ストレッチをしたために、腱を痛めたり、余計に体が固くなったりするためです。


ですから最近、プロのスポーツ選手などは、体の反動を用いない(スターティック)ストレッチを中心に行っています。


どちらかと言うと、インドのヨガ、中国の真向法などは、この(スターティック)ストレッチに分類されるでしょう。


私のセミナーでも、初めは(スターティック)ストレッチから、小刻みに揺らしたりします。

そして、体が温まってから (ダイナミック)ストレッチに移るのです。



あなたも、運動の前後ばかりでなく、普段から『ストレッチ』を心がけてくださいね♪

 

無料レポート

『身も心も軽くなる!イスを使った簡単ストレッチ法』
http://tinyurl.com/lhxch

『あなたにもできる!プチ整体法&ストレッチ』
http://tinyurl.com/hvcpe


無料メールマガジン『アパパのゆかいな健康講座』(2006年)より一部掲載


2006年07月16日

子供のスポーツ障害

前回のアパパの【護身術講座】は、小学生も参加してくれましたぁ〜♪

とっても嬉しいです〜♪  小学生大歓迎ですよ〜♪
 
受講料も割引しますので、低学年は親子でご参加くださいね☆



さて、子供の運動指導となると、気をつけなくてはならない事があります。

それは、薬の服用にも言える事なんですが、『子供は大人のミニチュア
 
ではない』 という事です!


いくら体は大きくても、大人と比較して、まだ体内の骨も少なく、また軟骨
 
から骨になりきれていない部分もあります。


成長期にある子供を指導する以上、その成長を助ける事はあっても、
 
阻害する事があってはなりません!


まして、体を破壊する事など、あってはならないのです!!




NHKのTVで、各界で活躍している人が、自分の卒業した小学校で教鞭を
 
とる企画の番組があります。


以前 この番組で、某元プロレスラーが、子供たちに “あきらめない根性”を
 
教えたくて、ヒンズースクワットをやらせていました。

頭の後ろに手を組んで、深くしゃがんで立ち上がる、あれです!



アパパの子供時代と、いまの子供たちは、体のつくられ方が違います!

しかも、運動をしている大人でも 厳しい回数だったと思います。

「これ、いいのかよ! ちょっと、やばいんじゃない?」


案の定、何故か放送された後に、足を骨折した子が居た事が判明しました。

 
 
         ◆          ◇          ◆



【子供の筋トレ】

腹筋・背筋、または マシーンなどの器具を用いたウエイトトレーニングは、
 
体の成長を阻害する可能性が大です!

種目の正しい動きをくり返す事によって、自然に必要な筋力をつけていく事
 
が大切です。

 
 
【ひじの障害】

“野球ひじ”や、“テニスひじ”と呼ばれるものが入ります。

変化球など特殊な投げ方、打ち方などを多用して、はく離骨折したり、
 
靱帯を痛めたりします。

ひじが伸ばせずに曲がったままになるケースもあります。



【ひざの障害】

“ジャンパーひざ”などは、バレーボールやバスケットボールなど、ジャンプ
 
を多用するスポーツに起こりやすくなります。

また、野球などで 子供に “うさぎとび” をさせるのは、足腰を鍛える効果が
 
期待できないどころか、ひざ を壊す原因となります。

“うさぎとび”は、WHO(世界保健機構)でも禁止されている、と聞いた事が
 
あります。

膝蓋軟骨軟化症やオスグッド病を、誘発しやすいのも大きな理由でしょう。

後足で立っている人間は、体重負担がひざに来ます。

将来、ひざに溜まった水を 定期的に抜くような事にならない様にしましょう!



         ◆          ◇          ◆



スポーツなどの運動において、怪我がゼロ(皆無)というのは難しいとは思い
 
ますが、目指すべきだと考えます。

それは、すべて指導者の意識にかかっています。


 「勝負の世界なんだから厳しくて当然だ!」

 「ケガを怖がって練習ができるか! 試合に勝てるか!」


などと言いながら、練習の時点で 子供の体を破壊し、試合にも出られなく
 
してしまう指導者が、今まで日本に多かったのは事実です。


つまり、将来の日本を背負って立つ、多くのアスリートの卵をつぶして来た
 
わけです。


 「冗談じゃない! あの子の体が弱かったから 壊れたんだ!」

 「そんな事考えていたら 指導なんてやってられないよ!」

 「そんな甘い事を言ったら、強い選手は育たないんだよ!」


そうは言っても、欧米の強豪選手たちの子供時代のトレーニングは、かなり
 
違うメニューで行われています。



最近の日本では、もう無い!と思っていましたが、あきれる事に 未だに
 
その様な、子供の体を破壊するような指導をする所も存在するようです。


きっと 少年スポーツの監督やコーチは、その種目が好きで 子供好きな
 
方々なのでしょう! 
 
中には、元プロスポーツ選手も居るかも知れません!

もう、それだけで父兄の方々は信頼してしまうかも知れませんね。



でもね、それと 子供の運動指導とは、話が別です。

専門の資格を取れとは言いませんが、子供の心や体に関して、医学や
 
心理、生理、物理、栄養学と、しっかり勉強していただきたいと思います。



武術関係者も、昔からの活法や整復術に加えて、あらゆるケガに対処できる
 
ように応急処置法も身につけておくべきでしょう。



無料メールマガジン『アパパのゆかいな健康講座』(2006年)より一部掲載

2006年07月14日

子供や女性の誘拐

先日も、小学1年生の女の子が下校途中に誘拐されて殺害される、痛ましい事件がありました。

クラスの友達と下校途中で、急に姿が見えなくなり、2時間後にはガスコンロの

ダンボールの中で冷たくなっていたそうです。 

頸部圧迫による窒息死です。

この子や、親御さんの心中を思うと、なんとも やりきれません!!




たぶん車で 連れ去ったと思いますね。

通学路に車を駐車して、友達と離れて歩いている子を狙ったと思います。

小さな子を 車に押し込めるのは、5秒とかからないでしょう。



何かに気をとられ、友達の列から かなり離れてしまう事なんて、子供たちには

頻繁にある事なんです!

子供たちに、防犯意識を持たせる事は、けっしてムダではありませんが、限界があります。


どうしても、周りの大人たちの助けが不可欠なんです!!

最近は、学校と警察が連帯して事件・事故を防ごうとしています。

また 地域によっては、郵便、新聞などの配達員や、宅配便やタクシーの運転手

からの通報を期待しているところもあります。

また、商店街の店主だけでなく、一般家庭にも協力を呼びかけるべきです。

肝心の両親が、共働きしている家庭が多いのですから、他にどうしようも無いのが現状です。


 
  「なんで他人の子を…」と考える人も居るかも知れませんが、

  誰の子だって 我々の未来なんです!

  キレイごとじゃなくて、本当にみんなの財産なんです。
 
  将来、この地球を担っていくのですから…。
 


         ◆          ◇          ◆



 【声をかけてくる】  (騙 し)



  子供を連れ去るのに、昔から変わらない方法があります。

  ほら、大人もひっかかる 騙しです。



  「かわいい子犬をあげますよ!」

  「写真のモデルになってください!」

  「アンケートに答えてくれたら タダであげます!」

  「お母さんの友達だけど、お母さんが事故にあったんだって…。 

   一緒に病院へ行きましょう。 早く! 急いで!!」



  どうですか? 文字を読んでいるだけじゃあ実感が わかないでしょう?!

  でも 実際に これをやられたら、まず 立ち止まっちゃいますよ。

  そこへ言葉巧みに たたみ込んで来るんです。




  上記のケースで話しかけられたら どうするか…。

  お子さんのいるご家庭では、面倒がらずに話し合ってください!




  1.まず、お母さんが入院しても、学校の先生か 親戚の家に連絡が行きます。

    ○○ちゃんの知らない人が、教えてくれる事はありません!!

   「そういう時は、知っている人に電話します。」と言って逃げる。


  2.「どんな物でも もらわない事になってます。 お母さんに 怒られます。」

    と言って逃げる。



  ※ とにかく逃げることです! 場合によっては 大声、笛、防犯ブザーも!!

    目立つので、わざわざ追いかける事は、めったにありません!!

    問答しないこと! 相手は、口が達者で 屁理屈が得意です。


  
   「親戚には、みんな連絡したよ! みんな病院にいるよ」とか、

   「きっとお母さんも喜ぶよ! 秘密にして、驚かせてあげようよ」 なんてね!



    これ書いていて、吐き気がしてきました。。。ゴメン
 


         ◆          ◇          ◆



 【接触してくる場所】  (人け のない所)


  1.昼間でも、あまり人の通っていない道  2.暗い道   3.駐車場

  4.公園や公園のトイレ  5.団地の階段や屋上  6.自転車おきば  

  7.建物の裏  8.神社




  先日、息子の小学校へ行くと、廊下に大きな地図が張ってありました。

  小学校の学区内で、今まで 事件や事故のあった場所や、不審者の出没した

  場所が 細かく写真入りで書かれていました。(危険マップ)

  不審者って、けっこう多いですね…。
 
  やはり、全部 上記のような場所でしたね。




  ※ 避難訓練のように、ご家族で実際に練習してください。

    もう、遊び感覚でもいいです!!

    話かけられたら逃げる、という訓練だけでもいいです!!

 

無料メールマガジン『アパパのゆかいな健康講座』(2005年)より掲載

 

 

        ◆◇◆        ◆◇◆        ◆◇◆

 


  現在の日本では、昔のように身代金を要求するために、女性や子供を
  誘拐・拉致するのではなく、殆どが 婦女暴行及び猥褻目的です。


  ですから、目的を果たせば解放される事もあるでしょうが、犯人が飽きるまで
  長期間監禁されたり、犯罪発覚を恐れて命を奪われるケースもあります。


  中には、グループや組織ぐるみで、覚せい剤などを打たれて、風俗店で
  働かされたり、外国に売買される可能性もあります。

 
  さて、警察庁少年課の監修で、全国少年補導員協会発行の冊子
   『あなたの明日のために 〜もう一度考えよう〜』に、被害にあわない為の
   気をつけるポイントが書かれていましたので、これを見ていきましょう。


  ただし、現実には 必ずしも このようには対処できるものではありませんので、
  私の意見も 矢印(⇒)で入れています。

 

 

          ◆◇◆        ◆◇◆        ◆◇◆

 

 

  【あなたの明日のために 〜もう一度考えよう〜】から
  (警察庁少年課の監修、全国少年補導員協会発行)


 [ゆうかいに気をつけよう]


 ・学校の行き帰りは、友だちと通学路を通りましょう。

  ⇒ これは、基本ですね。 ただし、最近は児童数が少なく、同じエリアの通学路
     を使って 同時刻に帰宅するお友だちが居ないのが現状です。
    うちの息子も、行き帰りは1人です。


 ・遊びに行く時は、どこで誰と遊ぶのか、いつ家に帰るのかを家の人に言って
  出かけましょう。

  ⇒ これも大切な基本です。 ご両親が共稼ぎの場合でも、仕事中でも連絡させる
   べきです。


 ・一人で遊ばずに、友達と遊ぶようにしましょう。

  ⇒ これは、なかなか難しいですね。 児童が少ない事や、学習塾などの習い事
   をしている子が多く、ほとんど無理な状況です。


 ・知らない人から道を聞かれたら、その場で教えるか、大人の人に頼みましょう。

  ⇒ つまり、目的地まで案内しないように!という事です。
   人気のない所まで行って 車で誘拐、という事もありえますからね。


 ・知らない人には、絶対についていかない。

  ⇒ これも、基本中の基本ですね。 ただし、“知らない人”というのも不十分です。
   悲しい事ですが、知っている人 顔見知りの人でも危険があるのです。
   登下校時の引率係りの親や先生以外は、ついて行かないほうが無難です。


 ・知らない人の自動車には、絶対に乗らない。

  ⇒ これも、当たり前の事ですが、車の中から道を聞かれた際に、
   「一緒に車に乗って案内してください」という頼み自体が怪しいです。


 ・むりやり連れて行かれそうになったら、近くの家に逃げ込むか、大声で
  助けを呼びましょう。

  ⇒ いざという時、頭の中が真っ白になってしまうと、声って出ないものです。
   そのために “防犯プザー”があるのです。
   ただし、緊急時にサッと使える練習と、電池チェックが必要です。
   また、腕をつかまれてしまうと “防犯ブザー”も使えませんので、相手から
   逃れるために、しっかりと“護身術”を身につけておきましょう。


 ・友だちが知らない人に連れて行かれそうになったら、急いで近くの大人か
  近くの家に知らせましょう。

  ⇒ 自分が武道や格闘技を習っていても、テレビ映画のように子供が大人を
   やっつける事はできません。 “護身術”も 自分が逃げるための技の動きです。
   くやしくても大人に知らせましょう。


 ・人がいない所、さみしい所、遠い所には行かない。

  ⇒ 確かに、これも基本ですが…。
   山間部の児童たちは、そういう所で生活し 通学しています。
   また、街中やショッピングセンターなどの人通りの多い場所でも、
   白昼堂々と犯罪は行われています。

   嫌な言い方ですが、家から一歩外に出たら 気を引き締めましょう。

 

 

          ◆◇◆        ◆◇◆        ◆◇◆

 

 

 子供同士で 公園に遊びに行っても、体を動かさない子が多いそうです。

 男の子も女の子も、黙って各々とゲームに熱中しているとか…。
 それじゃあ、友達が誘拐されても気づきません。。。

 お子さんが、被害にあってからでは遅いのです。
 面倒がらずに、護身(身を守る)のお話をしてあげてくださいね。

 


無料メールマガジン『アパパのゆかいな健康講座』(2007年)より掲載


2006年07月12日

武術の筋トレ

 “筋トレ”って、知っていますよね?

そう! 「筋(力)トレーニング」の省略ですよね。

でも、多くの人は 「筋(肉)トレーニング」のイメージが強いようです!


「筋(肉)トレーニング」のイメージだと、「とにかく筋肉を肥大させれば、

大きなパワーが出せる」と、考えがちです。



以前、お話したように、身体には “腹筋”に対しては“背筋”と いうように、

相対する筋肉がついていてバランスをとっています。

これを、“拮抗筋”と 言います。


腕を見てもそうですよ!

腕を伸ばして、物を押したり、投げたりするのに働く “上腕三頭筋”があります。


腕を曲げて、物を引いたり、持ち上げるのに働く “上腕二頭筋肉”もあります。

この、お互い相対する2つの筋肉が、“拮抗筋”なんです。



身体って、骨という柱があって、それを筋肉が動かして運動するものですから、

筋肉の力(筋力)が強い方が、力が出せるのは確かです。

ただ、その運動によって、働かせ方が異なるのです。


例えば、物を押すのに 上腕二頭筋まで働かせたりする事は、自転車の

ブレーキをかけながら、ペダルをこいでいるようなものです




         ◆          ◇          ◆



以前、TVで 筋肉隆々のマッチョマンと、何かの職人をやっている人が、

物を遠くに投げたり、重い荷物を担いで移動したりするゲームをやっていましたが、

普通の体つきの職人が圧勝しました。


マッチョマンはTVを意識してか、ムダな力を入れて筋肉を誇示していたけれど、

職人の方はムダな力を抜いて リラックスしていました。

だから、職人の方が実力(筋力)が出せたのですね。

それから、必要の無い筋肉を鍛えていなかった事も、勝因の1つでした。



いま 流行のスポーツジムで、筋肉を鍛える事は 別に構わないのですが、

筋肉の正しい使い方を 覚えて欲しいですね!


トレーナーやインストラクターの中には “筋肉至上主義”みたいな人もいますが、
生活や健康に密着した 筋肉の動かし方の指導も、心がけて欲しいものです。


ダイエットだって、ただ単に “筋トレ”をすれば、痩せる訳ではないのです!

“筋トレ”したからって、脂肪が そのまま筋肉に変身する訳ではないのです!


アパパも、以前ダイエットに筋トレを取り入れたら、脂肪の下に筋肉がついて

プロレスラーみたいな体格になってしまいました!



         ◆          ◇          ◆



古流の武術では、技(の動き)を繰り返し練習する事で、

骨に近い腱や身体の内側の筋肉(インナーマッスル)をしなやかに鍛えていきます


そして、パワーの足りない所を補う意味で、武器術の練習を 重い鍛錬具を

利用して行うのです。


これで、フリーウエイトを使った筋トレ(ウエイトトレーニング)と同じく、

骨から遠い身体の外側の筋肉(アウターマッスル)を鍛えるのです。



このように、武術では 動きの妨げにならない、必要なだけの筋肉をつけます。

だから、武術の名人・達人は、細身の人でもパワフルなのです!

 

無料メールマガジン『アパパのゆかいな健康講座』(2005年)より掲載


2006年07月11日

お腹の中の記憶 (胎 教)

一時、お母さんのお腹の中にいる、“胎児の時から 教育する” 『胎 教』が、話題になった時期がありました。

賛否両論ありましたが “効果有り” と言う事は、確認されました。

『胎 教』(胎内教育)という、名前のイメージが悪いのかも知れません。

だからと言って“胎育”(胎内育児)だと“体育”と音が同じになってしまいます。(いったい 何が言いたいの?)

妊娠3ヶ月位から、母体の感じている事が、胎児に伝わるのだそうです。


アパパは、そんな事は信じられませんでした。

胎児の頃の記憶は、無いですからね!(へたすると、昨日の記憶も無い!)

まだ 生まれていないんだから、意味ないじゃ〜ん!!


それでも、うちの子が、あやたん(ママ)のお腹の中にいる時は、あやたん

の強い希望で 『胎 教』 が始まりました。

『胎 教』といっても、別に “胎児に学校の勉強を教える” のではなくて、『お腹に話しかけたり、
歌ってあげたり、素敵な音楽をかけたり、絵画を見たり、英語のCDを聞いたり…』するだけです。

母親が リラックスすれば、お腹の赤ちゃんも 居心地が良いだろうなぁ!

これが目的だ と思えば 『胎 教』も いいじゃ〜ん! に なりました。

ところが アパパも 『胎 教』 を信じることになる出来事が…。



先週の講座の資料として、うちの子供のアルバムを見ていて、

思い出した事があります。


数年前のNHK特集の中で、小さな子供達に「母親のお腹の中の記憶」を

質問していました。

皆一様に、『暗かった』 とか 『温かい』 などと言っていました。

アパパは思わず、『誰かが、教えたんじゃないのぉ!!』


当時、やっと 言葉を片言だけ話せる様になった、わが子が目に入りました。

早速、わが子で実験です。(なんちゅう親じゃ!)

マ マ : 「ママのお腹って、どんなだった?」

わが子 : 「くらかった… 」(おお!お決まりの言葉だ)

マ マ : 「気持ち良かった?」

わが子 : 「うるちゃかった… 」
 
アパパ : 「えっ!お腹の音? それともオナラ?」 バキッ☆←なぐられた音

マ マ : 「どうして、パパ と ママ の所へ 生まれてきたの?」

アパパ : 「おいおい!!それは男と女がだなぁ…」

わが子 : 「あちょこ に、いきなちゃい、って いった…」

マ マ : 「誰が言ったの?」

わが子 : 「わかんない…」

マ マ : 「神様かな?」

わが子 : 「… うん … 」 (なんだか 無理に言わせてないか?)

マ マ : 「本当に パパ と ママ の所で 良かったのかな?」(おいっ!)

わが子 : 「うん。やちゃちい から…。あいたかった から…」


親バカな2人は、思わずわが子を抱きしめました。

子供って、親を信じて生まれてくるんですね。

絶大な信用を寄せて、愛してくれるんですね。

我々大人も、生まれる時は、そうやって生まれてきたはず…


親も、子供に負けずに、子供を信用しましょう!

そして、とことん愛しましょう!

手元から、巣立っていくまで…、自分の命尽きるまで…。



無料メールマガジン『アパパのゆかいな健康講座』第14号より一部掲載


2006年07月09日

子供や女性の安全の為に

●まず、お子さんのいる方は、是非、あらためて【5つの約束】を してくださいね

  
 【5つの約束】

 1.一人で外遊びしません
  
 2.知らない人について行きません

 3.大きな声で助けを呼びます

 4.誰と どこで遊ぶか話します

 5.友達が連れて行かれそうになったら、大人の人にすぐ知らせます





●お休みの日には、保護者が子供と一緒に【通学路のチェック】をしてね

 もちろん、通勤・通学の女性も、要チェックです


 【通学路のチェック】

 1.車やバイクの往来が激しい道のチェック

   危険なのは、不審者ばかりではありません!


 2.死角となって見えずらい場所のチェック

   車や自転車との出会いがしらの事故、そして、不審者も隠れる可能性!

   曲がり角は、大回りで曲がりましょう!


 3.交番は近くにあるかをチェック

   また、防犯連絡所や小中学生を保護する家は、表札が出ているはず。

   いざとなったら、普通の民家でも良いから 飛び込んで助けを求めること。




  地震や火事の避難訓練と同じで、やるのと やらないのとでは、いざという時

  命にかかわるほど大きな違いがあります。

  ぜひ、交通安全・不審者対策をも含めた 登下校訓練をやってみてください。

  普段 気がつかない事が、いろいろ見つかるかも知れません。





【家の周りの死角】を確認しましょう


 【家の周りの死角】…(危険地帯)

 1.人目につかない空き地や空き家には近づかない

   夜、人の居なくなった建設現場も危険地帯です


 2.マンションや団地などの屋上、階段の踊り場に注意

   とくに屋上や、最上階の踊り場などは要注意です


 3.エレベーターに乗るときは、不審者がいないか周囲を見渡すこと

   知らない人が乗る様なら、自分は乗らないこと

   乗るときは、すぐにボタンが押せる場所に乗ること

   不審者がムリに乗り込んで来たら、全部の階のボタンを押すこと


 4.自分を追い越した車が、道をふさぐように止まったら、迷わず回れ右して

   車とは逆方向へ とにかく走り出してください。

   誰かが車から降りてくる前に、人通りの多い方へ逃げてください。



  これらは、子供だけでなく 女性にも知っておいて欲しいことです。

  子供に対処できる範囲ならば、大人のあなたにも対処できるはず…。

  まずは、知ってください!  そして、本当にチェックしてください!


          ◆          ◇          ◆


  周りに誰も居ない所で襲われた時は、大声を出すと危険なケースもあります。

  相手が逆上して、命を奪われないとも限りません!

  ここは、動揺する心を落ち着かせて、相手の隙ついて逃げるしかありません!

  
  相手につかまれている時は、目を突く、手に奥歯で噛み付く、金的を跳ね上げる

  など、状況に応じて行動しなければ逃げ切れません!


  残念な事に、子供や女性が武道や格闘技をやっていても、なかなか男性を

  やっつける事はできません!

  護身の技は、“逃げ切るまでの つなぎ” と覚えてください。


  私は、『護身術のセミナー』でも、まずは逃げる方法を教えます。

  技だって、多くの技を覚える必要はありません!

  いざ!という時に、本当に使える技を身につけておけば良いのです。


 

 無料メールマガジン『アパパのゆかいな健康講座』(2004年)より掲載


2006年07月08日

筋肉の使い方(伸筋活用)

スーパーで買い物をしている人を見ますと、カートを使わない人は、腕を“L字”か“V字”に折って、カゴを引っ掛けています。

これはもう 屈筋』優位の体質になっていますので、そのまま肘を胴体の前部にくっつけ、もう片方の手でカゴを持った方の肘をおさえる…。

つまり、自分の体を抱きかかえる様にすると、楽になります。カゴの重さを、2本の腕で分散するわけです。


  
対して、アタッシェ・ケースを持つ様に、伸ばした腕でカゴをぶらさげて持つ人は、『伸筋』優位の体質です。

指を握りこむと、屈筋が働きはじめるので、伸ばした指先に引っ掛けるのがポイント
  
これは、伸筋』優位での 【脱力】状態になります。



 武術でも、武器を扱う時や相手を掴む時は、指先の引っ掛けは非常に大切です。

伸筋』優位での 【脱力】状態から伸筋』を使った【出力】状態へ移りやすくするためです。 



もし、あなたが屈筋』優位の体質で、「疲れやすい」とか「疲れが抜けない」というのであれば、屈筋伸筋のチェック方法を繰り返して伸筋優位の体質に変えることを、おすすめします。 

「疲れない」というのなら、ムリして変える事もないでしょう!



          ◆          ◇          ◆



あなたは、乗り物の棚などに 重い荷物を載せたいとき、どうやって載せますか?

ゆっくりと 腕にかかる重みを楽しみながら 載せるとしたら、あなたはマゾヒストか、体力づくりの筋トレマニアです!(失礼!)



荷物をゆっくりと上にあげる運動は、屈筋を使った入力状態です。

ムダな力(この場合は『伸筋』)を入れずとも、腕がプルプルと辛い状況になります。


  
   そんな時、人は無意識に“反動を使いますね。

伸筋にスウィッチし 腕を前に振り、反動で上がった荷物を、そのまま勢いで 今度は下から押し上げます。

当然、脚を伸ばしたり、背中をそらす といった伸筋で 補助してやれば、ますます 楽に荷物は上がります。

これって、最初から最後まで、伸筋』を使った【出力】状態です。



前者屈筋より、後者伸筋の方が、断然 楽なはずなんです。

それはね、人間は、『屈筋』よりも『伸筋』の方が強力だからなんです!

だから重力に逆らって立っていられるんです。

男性でも、50キロの荷物は腕を曲げて屈筋引っ張ったり、持ち上げるのは大変でしょう?

   
でも、腕を伸ばして伸筋押し出すのは 比較的簡単だよね 。

全身の『伸筋』の力を順序良く、そして ロスすること無く使う。


  
説明したような事を、利用しまくっているのが武術の技です。

もちろん! こればかりじゃあ無いけれど、大きな要素です!!
  
泉水流柔術のセミナーでは、もっとくわしく 説明いたします。

これから なるべく多くの人に、快適に生活して欲しいと考えています。

 

無料メールマガジン『アパパのゆかいな健康講座』(2004年)より掲載


2006年07月07日

体罰って何?

最近、TVなどで話題になっている “体罰”の問題…。



信じられない事に、親が 我が子を “折檻死”させる事件が 後を絶たちません!

「▲▲容疑者は、躾け(しつけ)と称して…」って、うそに決まっています。

それは、育児書など “マニュアル通りの子育て”をしようとするプレッシャーだったり、“オリジナルの子育て”ができない親の自信の無さからくる絶望感だったり、

はじめから欲しくない子供であったり、事情は様々でしょう!



それでも、育児を放棄する事は、それこそ『育児無し』です!

近くに親や親戚が居なければ、コミュニティに参加したり、

自治体の育児相談や子育て支援に出向いてみる事も必要だと思います。



また、その位の心意気が無ければ、何も出来なくなってしまいます。



子供たちが、我々親の手元から巣立っていくのも、「あっ!」っと言う間です。

そして、その後はきっと寂しいと思いますよ!

「もっと、そばに居てあげたかった…」なんてね。



アパパも 決して「“体罰”が良い!」などとは、考えていません。

ただ、極端に “体罰”→“虐待”と 決め付ける事も危険だと思います。



そんな折、メルマガ読者のY.Fさんから…

 1.「アパパさんは、お子さんを叱ることがありますか?」
 2.「叱るときは、どんなときですか?」

…という質問メールをいただきました。


Y.Fさん、どうもありがとうございました♪


アパパからの返事の1部を掲載させていただきます。


   ◇◆◇         ◇◆◇          ◇◆◇


(ここから→)『……

 1.子供が小さな時から、小学2年の現在まで叱り続けて来ました!(笑)

 2.叱るのは、基本的に…

  ・ 人様に迷惑をかけた時
  ・ 危険な行為をした時

      …だけですね!


  言葉が理解できないほど幼い時は、手も上げていました!

「いけないお手々ですね!」ピチ☆ と、手を叩きましたね…。

言葉が分かるようになってから、言葉で言い聞かせる様にはして来ました。

それでも聞かずに危険な事をしたときは、“おでこ”も ピチ☆ とやりましたね…。

そうそう! 最近は “おしり”をバシ☆ もやりました!(笑)



手を上げる事については、賛否両論あるでしょう!

すぐに、虐待に結びつけて考える人もいますからね。

「アパパは、武術なんてやっているから 暴力的なんだ!」なんてね…。

もちろん手加減はしますよ! 可愛い可愛いわが子なんですから♪

それに、滅多やたらと手を上げるわけでは無いですから…。



子供にも個人差はあるでしょうけどね!

人様の家の子は、どうか分かりませんが、だんだん大きくなれば なったで自我が出てきますから、思春期など、言って聞かない事もあるのでは?!


子供を叱る時、アパパ自身にもルールを課しています。

 ・怒りにまかせて怒らないこと!
 ・子供を1回叩いたら、自分の頬を思い切り10回叩く!(爆)
 ※ もちろん人の見ていないところでね!(^ ^;)

こうなると、冷静に叱れますよ〜!!(笑)


子供は、大人の顔色を見ますから、真剣なのかどうか見抜きますので、

“1人の人間”として真剣に向かい合っています。

「本気で愛するが故に、わが子の為に本気で叱る!!」

   これが、基本だと思います。  …』(←ここまで)


   ◇◆◇         ◇◆◇          ◇◆◇


  おかげさまで、わが子は未だにアパパに甘えて床につきます。

    叱った後のハグ(抱きしめる事)とキスは、忘れずにね♪




  ★無料メールマガジン『アパパのゆかいな健康講座』第49号より一部掲載


戦わずして勝つ

  これも、孫子の兵法にある言葉ですね。

  『最高の戦い方とは、事前に相手の意図を見抜き、これを封じる事である』という意味です。


  『三十六計逃げるにしかず』と、相通ずる所もあります。


  選択肢には “逃げる” という有効な方法があるけれど、これもまた “勇気”の いる事なんですよね!

  もちろん、逃げてばかりでは物事は解決しません!


  ケース・バイ・ケースで、“勝ちとは何か” を判断するべきなのです。

  その場の勝ちで満足するのでは無く、後々の事も含めての判断です。

  『最も効率の良い勝ち方とは、頭を使って戦うリスクを避ける』なのです。

  
  裁判に勝っても、ケンカに勝っても、相手に恨まれ、家族共々一生付け狙われるのはバカらしい事です。

  本物の勝者とは、皆と争わず仲良くなれる能力を持った人間です。

   敵をつくらないから『無敵』なのです。

  そういう魅力ある人間が『素敵』なのです。


      ◇◇◇           ◇◇◇            ◇◇◇


 【 正当防衛って何?】
 


 
  「オレは、腕力に自信があるから、返り討ちにしてやるぜぇ!」とか、

  「オレの上段回し蹴りは、道場で一番早いぜぇ!」とか言ってる あなた!

  もし、相手が倒れた際に、頭でも強打して死亡したら、どうしますか?

  ウルト○マンみたいに、後片付けもしないで「シュウワッチ」って逃げちゃいますか?


  よく “正当防衛” と言いますけど、それを証明するのが大変です。

  アメリカの州によっては、「相手が内ポケットから何かを出そうとしたから、拳銃で撃った」という主張で無罪になりましたけど…。

  日本では、そうはいきません!

  闘わずに逃げられたのではないか?」という事が、裁判での焦点となります。

  そうなれば、“過剰防衛” となり、“損害賠償問題”になります。

  当然、相手方の家族からも恨まれるでしょう。

  相手が悪いのに、納得できないですか?


  もし、“正当防衛” を勝ち取ったとしても、「人を殺めた」事を忘れられますか?

  あなたは良くても、家族や周りの人たちは大丈夫でしょうか?
  
  その時 あなた自身も、一生治らない傷害を負ってしまったらどうしますか?

  つまらない相手のために、自分の一生を捧げますか?




  六法などの法律書は、閉鎖的で文体が古く、今も漢字とカタカナで書かれ

  ているものが多いので、簡単に要点を書き出してみますね。

  
  ●刑法第36条 第1項  (正当防衛)

   … 緊迫した不正の侵害に対し、自分や他人の権利を防衛するために

      仕方なく出てしまった行為は罰しない

     
  ●刑法第36条 第2項  (過剰防衛)

   …  防衛の程度を超える行為は、状況によって減刑や免除することもある


  ですから、裁判で争点となるのは、次の2点です。

  1.身に差し迫った危険があったか?

  2.身を守るために仕方なかったのか?


  さらに 要約すると、上記の闘わずに逃げられたのではないか?』 という

  ことです。

  
  このケースでは『戦わずして勝つ』には、やはり『三十六計逃げるにしかず』

  ですよね。

 

無料メールマガジン『アパパのゆかいな健康講座』(2004年)より掲載


2006年07月05日

筋肉の使い方 (伸 筋・屈 筋)

通常 動物の体は、骨をはさんで筋肉が付いています

 

それは、体を 伸ばす筋肉と、曲げる筋肉なんです。

一般に、伸ばす筋肉伸筋曲げる筋肉屈筋と 言います。

 

分かりやすいので、腕の筋肉で説明しますね。

力こぶ の上腕二頭筋は、腕を曲げる筋肉なので 屈筋と 言います。

骨をはさんで、反対側にある上腕三頭筋は、伸ばす筋肉なので伸筋と 言います。

 

  
  ●屈筋伸筋も緊張していない(働いていない)筋肉のニュートラル

    状態は、上の〔 筋肉の使い方 〕で言う【脱力】に なります。


  ●屈筋を使って力を入れた(力んだ)状態は、【入力】に なります。


  ●伸筋を使って力を出す状態は、【出力】に なります。

 


  ◎『屈筋』(上腕二頭筋)は、物を持ち上げたり、引っ張る時に使います。

   通常、重い物は、力まないと持ち上がりません。

   柔道や相撲、レスリングの選手は、必要な筋肉なので鍛えていますね。

 

  ちょっと 身近にある物を 持ってみてください!

  電話帳とか、事典とか、少し重い方が良いですね。

  いま、何か持ち上げてます? どうですか? 腕の感じ…。

  屈筋』(上腕二頭筋)だけで、伸筋』(上腕三頭筋)は、働いていないでしょう?

  もし、伸筋』(上腕三頭筋)も働いていたら、ムダな力が入っているということ!  

  片腕ずつ持ってみて、腕の筋肉を触ってチェックしながら、ムダな力を取るようにしてみてくださいね。

 

  
  ◎『伸筋』(上腕三頭筋)は、物を投げたり、打ったり、押したりする時に使います。  

   野球、ゴルフ、テニスなどの球技や、剣道、空手、ボクシングなどにも必要な筋肉です。

 


  今度は、壁に向かって両腕を前に伸ばして、寄りかかってみてください!

  どちらの腕でも良いから、片手で触ってみて!

  やっぱり伸筋』(上腕三頭筋)だけが、働いているよね?!

  もし、屈筋』(上腕二頭筋)も働いていたら、ムダな力が入っているということ!
 
  片腕ずつ寄りかかって、腕の筋肉を触ってチェックしながら、ムダな力を取るようにしてみてくださいね。

 


  今は、腕だけで体感してもらったけど、体は骨をはさんで拮抗する筋肉で動いているんです。 

  じつは伸筋に限っては、柔道や相撲、レスリングにも必要なのです。

  投げたり、突っ張りや、突き放したりも しますからね!

  柔道や相撲、レスリングの選手は、屈筋伸筋両方みっちり鍛えていますから、見た目も 実際も すごい筋肉量なのです。

 

 

  泉水流柔術は、完全に『伸筋』を活用した技術です

自分の体重を腕で支えるだけの力があれば、ウエイトトレーニングで筋肉をムリに鍛える必要はありません!

  
  
※ もちろん 筋肉を鍛えることが、ムダになるわけではありません! 

   要は、使い方って事です!

 

無料メールマガジン『アパパのゆかいな健康講座』(2004年)より掲載


2006年07月03日

親から子へ伝えること

このところ、同級生による殺傷事件や、あいかわらず親による子供の虐待致死事件が続いています。

アパパは、当事者でも関係者でも無いので、これらの事件内容についてはニュースの情報以上の事はわかりませんが…。

まあ、子育てをするのは学校では無く、保護者なのですからね。

“最低限、人が守らねばならないこと”“良いこと、悪いこと”“生と死” これら、基本中の基本を教えておかないとね!


「あたりまえの事は、日常生活の中で自然に覚える」ということはありません。

「あたりまえの事は、教えなくとも本能でわかる」わけでもありません。


アパパの子供が悪い事をして、ママにしかられました。


子供 : 「どうして、いけないの?!どうしてダメなの?!!」

ママ : 「どうしてって…、あたりまえでしょっ!!」


その時ママは、ハッとしたそうです。

「怒られてやめたけど、この子納得していない…」

「そうだよね、教えていなかったもんね」


それ以来、〔道徳〕の時間は家庭でやっています。

お話や文字 ・ 絵、もちろん絵本もつかって楽しんでいます。


話す事の出来ない障害をお持ちの方も、立派に子育てされています。

子供への[言葉かけ]は、とても大切だけれど、[子供の目線でやさしく見つめてあげて、抱きしめてあげること]が何よりも大切だそうです。

(抱きしめる時間は、8〜10秒ぐらい、ときどきキュッキュッとね!)


子供も親も共に、加害者にも被害者にもならない為に大切なのは、『あたりまえの事を確認しあう』ということ。

そして『愛していると伝える』こと。


まんまるっちぃ頭とほっぺ、すぼめた口して眠っている…

そんな我が子の寝姿を見ながら、アパパはそう思うのです。




無料メールマガジン『アパパのゆかいな健康講座』第1号より一部掲載


相互リンク集

国際心体術連盟空之会 … 心と体 人と地球にやさしい護身術。

池島接骨院 … プロのアスリートも通う安心マーク登録接骨院。

女性のためのセルフディフェンスWen-Do … カナダから来た護身術。

ヒプノヨガアカデミー … ヨガ瞑想法とヒプノセラピー。究極のリラクゼーション。


sensuiryu at 15:05|この記事のURL相互リンクス 

2006年07月01日

いじめ秘話の反響

 先週の“アパパのいじめ秘話”の発信後、5通のメールをいただきました!


 『いじめる人間を、“そういう資質がある”と 表現したことは暴言だ』とするご意見もありました。

  
 1回でもいじめに加担したアパパ自身、そういう資質があるという事です。

 戒めていかなければ いけない事と思っています。


 『性格の50パーセントは DNAで決まるとのこと。 しかし、教育などの環境で

 その資質をおさえることが出来るのではないか』というご意見もありました。


 アパパも、性格の残りの50パーセントは環境で決まると思います。

 そのために、問題提起する意味で 書いたつもりです。

 心の健康に関する事ですので、この問題は避けて通れなかったのです。


 『アパパの叔父の言葉に泣けた』というメールも、3通いただきました。


 賛否両論まとめて、大感謝です! どうもありがとうございました。

 


無料メールマガジン『アパパのゆかいな健康講座』

(2005年11月5日発信分より1部掲載)


いじめ秘話

 先週は、『いじめる側の立場』で “いじめ” を分析してみました。

 今週は、『いじめられる側の立場』で 反論したいと思います。


  ● 次の言葉は、いじめ で自殺した子供たちの遺書の言葉です。


  「もう、生きていく自信をなくした」 中3男子

  「生きていくには つらすぎる」 中2女子

  「このままじゃ、“生きジゴク”になっちゃうよ」 中2男子

  「いじめが消滅するのを心から祈っています」 中1女子

  「何がなんでも のろってやる」 中2男子
  
 

         ◆          ◇          ◆


  
 アパパが小学1年生の頃 両親が離婚し、経済的な理由で父にあずけられました。 

 家は、神奈川から東京都内の練馬区に引越したので、小学校も転校しましたが、
 
 新しいクラスになじむ事が出来ませんでした。

 アパパには、一連の事が急で理解ができずにいました。

 母も居ない、クラスに友達も居ない中で、ノラの子猫と近所の女の子だけが友達でした。

 

 ある時、新しいお母さんがやってきました。

 そして アパパは、実の母に引き取られたのです。

 アパパは、小学2年生になっていました。


 実の母は アパパを引き取るために、定職を見つけ、弟である叔父に保証人に

なってもらい、安いアパートに暮らしていました。

こうして、アパパは生まれ故郷でもある千葉県で 実の母と暮らし始めたのです。

 

 でも、小学校は こちらでも同じでした。

 授業についていけないのです!

 勉強の基礎的な事が出来ていませんから当然でした。

 通知表などは、お情けで ほとんどが5段階中2でした。


  *…*…*…*…*…*…*


 前の小学校と同様、いじめ にあいました。

 ある時は、石を頭にぶつけられ コブをつくって流血しながら家に帰りました。

 聞かれても、「自分でぶつけた…」と 答えました。

 3年生の時、いじめ が酷く、殴る蹴る を体に浴びてアザだらけになり、

 母には傷が治るまで隠していたこともあります。

 母に心配をかけたくなかったのと、子供ながらプライドが許さなかったからです。

 

 それでも、さすがに2日間、学校をズル休みした事があります。

 学校に行ったふりをして、自分のアパートの裏に隠れていました。

 アパートとブロックの狭い隙間に、1日中うずくまっていたのです。

 その間、そこで何も口にせず、用もそこで足しました。
  

 当時、アパートで 昼間だけ叔父が仕事をしていました。

 建築関係のプランナー(設計士)で、大手の建築会社に委託された仕事を

 仕事仲間と分担で行うのです。

 池袋サンシャイン60や、横浜スタジアムなども 手がけていました。


 叔父がアパートで仕事を始めたのも、アパパが、カギっ子にならない様に、

 との配慮だったのでしょう。

  
 家では、ズル休みの事は 分かっていたはずです。

 学校から連絡があるはずですから…。

 


 ズル休みの1日目、 時間を見計らって帰ってきたアパパに、

 叔父は「おかえり」と だけ言ったきり黙っていました。


 2日目、アパパが帰ってきたとき、叔父の「今日も、はらへったろう…」

 この言葉で、はじめて泣いた事を覚えています。


  *…*…*…*…*…*…*


 アパパは、3歳頃から 叔父や祖父に武術を習っていました。

 しかし、「命が危ない時以外には、使ってはいけない!」と 言われてきました。

 

 子供のアパパには、その基準が分からなかったので、それまで武術を使った

 事はありませんでした。

 しかし この日以来、叔父に「おれが責任もつから、思うように動いてみろ!」

 と 言われ、気持ちが吹っ切れました。


 武術を使って、いじめっ子に復讐することは、性格的に出来ませんでしたが、

 相手の殴る蹴るを かわしたり、押さえたりするようになりました。

 自分の気持の余裕が、顔に表れると、以前のような 酷い いじめは無くなって

 いきました。 

 こんな中途半端な事では、完全に いじめは無くなりはしませんでしたが…。

 それでも、同学年の友達は卒業までに ほんの数人ですが出来ました。

 

         ◆          ◇          ◆

 

  いじめの定義として…


  『単独 又は 複数の特定の人に対し、物理的攻撃、言動による

  脅し、嫌がらせ、仲間はずれ、無視などの心理的圧迫を、反復継続して

  加える事によって苦痛を与える行為』


  …と、いうものがあります。


  
 つまり、いじめ なんていうものは、いつの時代もあるんです!

 時代によって、生活様式が変わると、人間関係も変わってきます。

 いじめ の方法も変わっていきますが、本質的にはストレス解消です!

  
 だからと言って、ストレス解消しようと、いくら スポーツや、カラオケで発散して

 いても、さらに いじめ をする人間は 実際にいます。

 

  人は、いろいろ言います。

  親が悪い、教師が悪い、教育委員会が悪い、文部科学省が悪い、政府が悪い、

  偏差値が悪い、食べ物が悪い、電磁波が悪い、環境ホルモンが悪い…。

 

 まあ、結局は 全てが悪いのでしょう!
 
 物事の原因って、1つだけだった ためしは無いし…。

 だけど、現実には 同じような “環境” で生活していても、いじめ などしない人

 だって大勢居るんです。


 結局 アパパには、人間性(人格)の問題としか言いようが ありません!

 いじめ をする人間は、そういう資質の人間なのです。

  
 いじめ にあった立場から、最後に言わせてもらうと…、

 いじめ にあう人間は、いじめられる その原因を明らかにすることです。
  
 そして、それを克服する努力は必要です。

 嫌な事から目を伏せ、逃げている限り、問題解決の糸口は見えてきません。

 

  「意志が強ければ、とっくにやっている!」って?!

  いじめ にあって、泣きながらも 精一杯生きているあなたは強いのです。

  自分を責めて、命を捨てようと できるあなたは充分強いのです。

  それだけの強さがあるのだから、未来もつかめるはずなんです!!


  
  もう、誰にも邪魔はさせない! 

  あなたの人生は、これから あなたが自分で歩いていくんです!

 


無料メールマガジン『アパパのゆかいな健康講座』

(2005年10月29日発信分より1部掲載)


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泉水流代表プロフィール
泉水 章浩 (HN:イズミアキラ)


泉水流代表、護身術インストラクター、古武術研究家、リフレクソロジスト、気功整体師、レイキマスター、文部科学省認定スポーツプログラマー、千葉県スポーツ指導者協議会会員

幼少時より祖父と叔父に柔術と剣術を学び、父から空手を学ぶ。

その他、中国武術をはじめ多くの武術や実戦を経験、気功やレイキ、整体も学ぶ。

それらの研究により独自の泉水流柔術を立ち上げる。

趣味は、読書・旅行・能力開発・ドライブ・スポーツコーチングなど。

今の夢は、全国を回りセミナーを通して皆さんとお会いする事です。

より多くの方に知識や技術を提供し、快適な生活づくりのお役に立ちたいと思っています。

夢の実現に向けて、一歩また一歩とワクワクしながら前進しています。

あなたの暖かい応援、どうかよろしくお願いいたします。



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